口内炎の症状
痛みやお身体の不調、違和感をかかえたまま、日常生活を送っていらっしゃいませんか?
口内炎を治すために、いろいろ試していらっしゃいませんか?
口内炎を緩和するお手伝いとして、当院は鍼灸治療を行っています。
当院では、症状をお聞きして「脈診」を行い、「鍼灸」の施術をします。 これまでの経験と脈診から得られた状態をもとに、患者様のお身体のためと、口内炎の症状の緩和を目指します。
当院の口内炎の鍼灸治療にご興味があれば、是非お読みください。
口内炎とは
口の中やその周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。
ストレスや栄養不足などによる免疫力低下、口の中を嚙んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどの感染が原因となって、口内炎ができる考えられています。
頬の内側や舌・唇など口の中ならどこにでもできる可能性があり、多くの場合痛みを伴います。重度になると、びらんと呼ばれるただれや白い膜が覆ったり、盛り上がったり、えぐれた穴や水泡ができることもあり、食事や会話もできないほどの痛みを伴い、出血が見られる場合は、重症の口内炎とされているそうです。
●アフタ性口内炎
アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)はもっとも多くみられる口内炎で原因ははっきり分かっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)表面が白く周囲が赤くただれた円形の潰瘍が、頬、唇の内側、舌、歯ぐきなどにできます。通常は10日から14日ほどで自然に消えあとは残りません、なかなか治らないとき、範囲が広いとき、何度も再発する場合は、全身的な病気のベーチェット病という可能性があるそうなので、注意しましょう。
●カルタ性口内炎
口腔内の刺激(熱いもの、辛いもの、合わない義歯)によって炎症が起り、粘膜が赤く腫れたり、水疱ができたり、ただれたりします。
●ヘルペス性口内炎
ヘルペスウイルスの感染によって起こる「ヘルペス性口内炎(口唇ヘルペス)」は主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。他には梅毒、淋病、クラミジアなど性感染症(STD)による口内炎があります。小さな水疱が集まって潰瘍になることがあり、発熱や強い痛みを伴うこともあります。
●カンジタ性口内炎
カビ(真菌)の一種であるカンジタ菌はもともと口腔内いる常在菌の一つですが、免疫力が低下したりすると増殖し「カンジタ性口内炎」を発症します。白い苔状のものが粘膜に付着するのが特徴です。
●アレルギー性口内炎
特定の食べ物や薬物、金属などが刺激となってアレルギー反応を起こします。ニコチンによって発症する口内炎もあります。
口内炎の原因とは
口腔内は細菌やウイルス、ホコリなどが付着・侵入する可能性が高い場所です。健康であれば多くの場合、こうした微生物に感染することはありません。しかし、風邪や疲れ、ストレスなどで免疫力が低下していると、侵入した微生物に感染し炎症を起こしやすくなります。口内炎ができる事で日々の生活を見直すきっかけなるかもしれません。
また、粘膜を正常に保つビタミンの不足、疲労、ストレス、ウイルス感染、外的刺激などにより、タンパク質分解酵素の一種プラスミンが発生します。増え続けたプラスミンによって炎症のもと(ヒスタミン)や痛みのもと(プロスタグランジン・ブラジキニン)が出て血管が拡張します。炎症を起こすと血管からこれらの物質が漏れ出やすくなり、むくみが起こり痛みが発生します。更に粘膜の表面がただれて、びらん様になり、ただれた部分がえぐられ、口内炎ができます。
その他、歯磨きや合わない義歯、やけどによる傷が引き金になってしまうこともあるそうです。加齢や身体の不調、薬の副作用も口内炎を起こす原因になるそうです。
口内炎の緩和方法
食事が不規則になり栄養バランスが崩れてしまうと、口内炎ができてしまう人が多いそうです。バランス良く食べることが大前提ですが、栄養素の中でもビタミンB群は口腔など粘膜の健康に大きく関係しています。
代謝に関わるビタミンB12が不足すると、口内の炎症、唇の割れの原因になるそうです。更に、免疫に関わるビタミンB6が足りない状態では、細菌の影響を受けやすく、口内炎を引き起こす状態になってしまうそうです。
口の中の粘膜は常に新しく生まれ変わっています。しかし、疲れや睡眠不足が続くうちに、代謝が滞りがちになり粘膜の再生力が落ちてしまい、荒れやただれ、潰瘍が口内の粘膜の表面にできてしまうそうです。
入れ歯などのチェックをしましょう。
また、症状悪化にはストレスも大いに関わります。
ストレスになることは出来るだけ裂けましょう。
免疫力・アレルギーには日頃からバランスの良い食事を意識しましょう。
アレルギー、自己免疫疾患のどちらも腸で異変し、いくつかの腸内細菌が減少していると言われていることから、腸内細菌を意識した食事をすると良いと思います。
*Tレグ(制御性T細胞)・・・暴走している免疫細胞を見つけると興奮を鎮める物質を放出し、免疫のブレーキ役をする。Tレグは腸で生み出されています。
腸に住むクロストリジウム菌が「落ち着いて」というメッセージを放出し、腸内で免疫細胞が受け取るとTレグが生まれる。クロストリジウム菌は、食物繊維を取ることでTレグをたくさん生み出すそうです。海藻には食物繊維が豊富なので、しっかり取るようにしましょう。
(海藻を分解できる腸内細菌を持つ割合は、日本人約90%、欧米人3%ともいわれているそうです)
口内炎への鍼灸の施術内容
当院の鍼灸治療は「脈診」に基づいて鍼と灸を使って施術を行います。
口内炎を緩和するには、まずは問診・聞診をさせていただきます。舌診や脈診、経絡を使ってお身体の状態を調べて得た情報をもとに、口内炎のための鍼灸を施します。全身と局所の各鍼灸治療があり、症状の度合いや患者様のお時間などのご都合で必要な鍼灸治療を見極めて施術します(全身と局所では鍼灸治療にかかる時間の違いあり)。
小児向けの鍼灸治療も行いますので、お子様のご来院もご相談ください。
口内炎の症状と鍼灸治療
<口内炎:口内炎がなかなか治らない>
[症状]
口内炎がなかなか治らない。
ピロリ菌がいるからと西洋薬を服用。
その後、胃酸を抑える西洋薬を服用。
口内炎がひどく、現在は西洋薬を止めたが治らない。
肩こりがあり、左側の頭痛と腰痛がある。
不安感が少しあり、舌がヒリヒリする。
身体がだるく、疲れやすく、食欲が無い。
小姑と色々あり、精神的に参った状態。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて、口内炎と心の状態を調べました。(不安感や舌がヒリヒリする等は、心の症状)
口内炎は、気虚(気が弱った状態)、風湿(ウイルス)、炎症と、強い過敏性があり、心は弱った状態でした。
前述した、小姑と色々あった事が心を弱め、この心の弱りが強い過敏性を生み、なかなか治らないしつこい口内炎を作り出していると考え、鍼とお灸で治療を進めました。
回数を重ねるごとに、もともとあった口内炎は緩和されました。
口内炎が出来にくく、全身状態の緩和を目指して鍼灸治療を継続されています。
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[全身的に経絡診断とは]
身体の基本である、肝・心・脾・肺・腎(五臓)の表裏・陰陽・虚実・寒熱(八網)を調べます。
次に各部位の気の虚実、血の流れ、寒熱、外邪、その他を必要に合わせて調べます。
そして、口内炎の状態とその他、今お困りの症状を起こしている部位の状態を調べて、その部位を含め全体的にはりとお灸で施術いたします。
お越しになられるたびに、繰り返しこれらを調べ、前回と比較しながら施術していきます。
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口内炎のまとめ
口内炎については、さまざまな要因があります。生活習慣、加齢、病気に由来するものなど…
口内炎の症状を緩和して快適な生活を取り戻すためには、早めの口内炎の治療を行うことが大切です。
鍼灸治療は長い歴史があり、鍼灸の施術として「不定愁訴(なんとなく体調が悪い)」にあてはまる症状などは、鍼灸治療で症状が緩和する可能性があります。
鍼灸院では、患者さんが来院されたら、まずは来院されるきっかけになった症状や部位、発症の原因や経過、その他にも色々なことをお聞きし、その後、脈診・腹診・舌診などの東洋医学的検査、さらに法的に可能な西洋医学的検査も実施するケースが多いです。それらから鍼灸の適応か否かの判断をし、病状や体質の診たてを行った後に、適切な経穴に鍼灸を施します。
大まかに言うとこのような鍼灸治療の流れがありますが、古来より日本の鍼灸治療には流派のようなものが様々にあり、それぞれの鍼灸師が学んできた流派の教えに則って東洋医学的な診たてを行います。また施術に関しても同様に、経穴の選択、鍼の刺し方・灸のすえ方など、それぞれに良いとされる鍼灸方法で行います。
(公益社団法人 日本鍼灸師会のサイトより一部を引用)
口内炎は鍼灸治療で症状の緩和が見込めますので、気にかかることがありましたら、お気軽に「ご予約やお問い合わせ」ください。